「駐車場の段差解消に置いていたゴム製のスロープが、傷んできたので処分したい」
「コンクリート製の段差ブロックが、重くて動かせない」
「自治体に聞いたら、重さの基準を超えていると言われた」
カースロープや段差プレートは、駐車場の段差を乗り越えるために置くもので、車が乗っても動かないよう、重くできているのが特徴です。そのため、処分するときには、自分で持ち上げて運ぶのが大変な重量物になります。
この記事では、次の内容を解説します。
- ゴム製・コンクリート製・樹脂製の種類別の重さの目安
- 自治体の粗大ごみの基準の例と、出しにくい理由
- 購入店・譲渡・自治体・回収業者・撤去業者の使い分け
- 見積もり依頼のチェックリスト
この記事の結論
- ゴム製の段差プレートは、製品によって約3kgから約17kgの例があり、自治体の**重量の基準(10kgなど)**を超える場合があります。コンクリート製は、さらに重く、自治体が収集しないことが一般的です。
- 事業(駐車場の運営・店舗など)で設置したものは、家庭ごみに出せません。
- 重くて運べない場合や、コンクリート製の場合は、回収業者や、撤去・解体を行う業者への依頼が現実的です。
重い段差ブロックの処分に困っている方へ
重量物は、無理に運ばず専門業者へ相談しましょう。複数社の見積もりを比較してから依頼できます。
※品目や設置状況によっては対応できない場合があります。申し込み時に、素材(ゴム・コンクリートなど)・サイズ・個数・設置場所(路面への固定の有無)を伝え、対応範囲を確認してください。
まず確認|誰が設置したか、何の素材かで、扱いが変わる
| 状況 | 処分の考え方 | 責任 |
|---|---|---|
| 自宅の駐車場に、自分で置いた | 家庭から出た廃棄物として、市町村のルールに従う | 自分 |
| 店舗・事業所・月極駐車場・コインパーキングなどの事業で設置した | 事業活動に伴う廃棄物として扱う | 事業者 |
| マンションの共用駐車場に設置されている | 管理組合・管理会社に確認 | 管理者 |
| 福祉用具としてレンタルしているスロープ | レンタル事業者に返却 | レンタル元 |
廃棄物処理法では、家庭から出たごみは「一般廃棄物」、事業活動に伴って出たもののうち法令で定める20種類は「産業廃棄物」とされています。群馬県伊勢崎市は、事業活動に伴って生じた廃棄物は、量の多少にかかわらず、ごみ集積所に出せないとし、**投棄は5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(併科あり)**の対象になると案内しています。
※区分の扱いは自治体の運用によって異なります。迷ったら、お住まいの市町村の環境部局に確認しましょう。
種類別|重さ・素材の目安
ジャッキアップ用のカースロープ(樹脂製)
車のタイヤの下に置いて、車体を持ち上げるためのジャッキアップ補助用です。軽量な製品が多くあります。
| 例 | 素材 | 重さ |
|---|---|---|
| Rozelly カースロープ | ポリプロピレン | 1.5kg |
| クスコ カースロープ(2分割式) | ABS樹脂 | 2.8kg |
| REX ジャッキサポート | ポリプロピレン | 1.7kg(1個) |
これらは軽く、小さいため、自治体の一般的なごみ(燃えないごみなど)や、サイズによって粗大ごみで出せる場合が多いです。
ゴム製の段差プレート
駐車場の段差解消に使う、ゴム製の段差プレートです。自重があって、雨水などに流されにくいことが特徴です。
| 例 | 寸法 | 素材 | 重さ |
|---|---|---|---|
| 段差スロープ(幅60cm、段差5cm) | 幅約60cm×奥行き約15cm | ゴム | 3.2kg |
| 段差解消ゴムスロープ(レンタル品・100H) | 幅60cm×奥行き25cm×高さ9.5cm | ゴム樹脂 | 約8kg |
| 段差解消ゴムスロープ(レンタル品・150H) | 幅60cm×奥行き25cm×高さ14.5cm | ゴム樹脂 | 約17kg |
ゴム製の段差プレートの素材は、再生ゴム(廃タイヤなどを原料にしたもの)や、天然ゴムとSBR(合成ゴム)にナイロン繊維を配合したものがあります。付属のボルトとナットで連結できる製品が多くあります。
金属製の段差解消プレート
アルミ板と合成ゴムを組み合わせた製品があります(例:ホームとトラックの積み込み用で、600×1,210mm、厚さ11mm、質量17kg)。
コンクリート製の段差ブロック・縁石・車止め
駐車場の車止めや、道路の縁に使う縁石には、通常はコンクリート製のブロックが使われます。コンクリートは比重が大きく、適度な大きさで質量が得られ、配置しただけでも簡単には動かないため、車止めや縁石として適しているとされています。
重さの試算の例: 幅1m×奥行き0.3m×平均の厚さ0.1m(体積0.03立方メートル)のコンクリート製ブロックと仮定し、コンクリートが1立方メートルあたり約2.3トン前後とすると、約70kgになる計算です。※寸法と密度を仮定した試算で、実際の重さは製品により異なります。
重い段差ブロックが出しにくくなる5つの理由
① 重い
前述のとおり、ゴム製でも約8〜17kg、コンクリート製は数十kg以上になることがあります。
② 自治体の重量・サイズの基準を超える
福島県郡山市の排出基準では、粗大ごみの目安として、長さが1mを超えるもの、重量が10kgを超えるものなどとされています(申し込み制で、1回に5点まで)。ゴム製の段差プレートでも、約17kgの製品は、この基準を超えることになります。
③ コンクリート製は、自治体が受け入れる量が少ない
郡山市は、石、瓦、コンクリート片、ブロックなどを、燃えないごみの日に、各家庭で合わせておよそ10kg程度まで、ごみ集積所に出せるとしています。**10kg以上ある場合は、複数日に分けるか、民間の業者に依頼(有料)**するよう案内しています。クリーンセンターへの自己搬入も、1日につき10kg程度までです。
④ 素材が混在している
ゴム製の段差プレートは、ゴムと、連結用の金属のボルト・ナットが付いています。コンクリート製は、鉄筋や、路面への固定用のアンカーが付いている場合があります。
⑤ 路面に固定されている場合がある
置いてあるだけの製品もありますが、路面にアンカーなどで固定されているものは、取り外し作業が必要です。なお、製品によっては、路面への固定はできないことが明記されています。
自治体で回収してもらえるか確認する方法
確認のしかた
- 自治体の「ごみ分別辞典」で「ゴム製品」「コンクリート」「ブロック」「段差プレート」を検索する
- 載っていない場合は、環境課・清掃事務所に電話する
電話で聞くこと
- ゴム製の段差プレートの区分(燃えないごみ・粗大ごみなど)
- 重量・サイズの基準と、粗大ごみの申し込み方法・手数料
- コンクリート・ブロックの受け入れ量の上限、持ち込みの可否
- 対象外の場合の案内先(民間業者の紹介など)
- 事業用の場合の扱い(通常は不可)
処分する5つの方法
比較表
| 方法 | 向いている人 | 手間 | 費用の傾向 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ① 購入店・メーカー・レンタル元に相談 | 購入先・レンタル元が分かる | 小 | 無料〜低 | 引き取りの可否は店による |
| ② 譲渡・売却 | 状態がよく、使える | 中 | 無料〜(少額の売却益) | 新品価格が安いため、売値は低めになりやすい |
| ③ 自治体に出す | 自分で運べる、基準内 | 中〜大 | 低 | 重量・サイズの基準、コンクリートは量の上限 |
| ④ 不用品回収・廃材回収業者に依頼 | 重くて運べない、他の不用品もある | 小 | 中〜高 | 許可の有無、重量物の対応可否を確認 |
| ⑤ 解体・外構業者に撤去を依頼 | コンクリート製、路面に固定されている | 小 | 中〜高 | 見積書に撤去・処分費が含まれるか確認 |
1. 購入店・メーカー・レンタル元に相談する
購入した店や、メーカー、レンタルした会社に相談してみましょう。福祉用具として貸与されているスロープは、レンタル事業者に返却します。
2. 譲渡・売却
状態のよいゴム製の段差プレートは、フリマや譲渡サイトで、引き取り手が見つかる場合があります。ただし、新品の価格が安い(ゴム製で、段差5cm・幅60cmの製品が1,380円から、段差10cm・幅90cmが1,680円から、段差15cm・幅60cmが2,500円からなどの例)ため、売却益はあまり期待できません。また、重量物のため、発送は難しく、引き取りに来てもらう形が基本です。
3. 自治体に出す
ゴム製の段差プレートは、自治体の区分と、重量・サイズの基準に従って出します。基準を超える場合は、粗大ごみの申し込みになることがあります。コンクリート製は、少量の破片でなければ、受け入れ対象外になることが多いです。
4. 不用品回収・廃材回収業者に依頼する
重くて運べない、他にも不用品がある、といった場合の現実的な選択肢です。
- メリット: 搬出から運搬、処分まで任せられます。
- デメリット: 有料になることが多く、コンクリート製の重量物は、対応していない業者もあります。家庭から出た廃棄物の回収には、市町村の許可(または許可業者との提携)が必要になるのが一般的です。許可の有無と、重量物の対応可否を、必ず事前に確認しましょう。
重い段差ブロックと、他の不用品をまとめて処分したい方へ
複数の業者の見積もりを比較して、重量物の回収や、他の不用品との同時回収が可能かを確認できます。
※対応可否は業者や現場によって異なります。申し込み時に、素材・サイズ・個数・設置場所・固定の有無を伝えて確認してください。
5. 解体・外構業者に撤去を依頼する
コンクリート製のブロックや、路面に固定されたものは、解体業者や外構業者に撤去を依頼する方法があります。見積書に、撤去・処分費が含まれているかを必ず確認しましょう。
処分費用はいくらかかる?
金額の考え方
自治体に出す場合: 粗大ごみ手数料(有料の自治体が多い)、またはクリーンセンターの処理手数料
業者に依頼する場合: 回収費 + 処分費 + 運搬費 + 諸経費
業者に依頼する場合の金額は、素材・重量・個数・設置状況・業者によって大きく変わるため、この記事では具体的な金額は載せません。業者に問い合わせるときは、次の情報を伝えると、概算が出やすくなります。
- 素材(ゴム・コンクリートなど)・サイズ・個数
- 路面への固定の有無
- 設置場所と、搬出経路(トラックが入れるか)
費用を左右するポイント
- 素材(コンクリートは重い)と、総重量
- 個数
- 路面への固定の有無(取り外しの手間)
- 搬出の難しさ
- 他の不用品も一緒に処分するか
費用を抑えるコツ
- 購入店・レンタル元に、先に相談する
- 自治体の基準内なら、自分で運んで出す(ゴム製の軽いもの)
- 複数の業者から見積もりを取る
- 他の不用品や、駐車場の片付けと、まとめて依頼する
処分の手順(ステップ別)
- 家庭用か、事業用かを確認する
- 素材(ゴム・コンクリートなど)・サイズ・個数を確認し、写真を撮る
- レンタル品や、購入先が分かる場合は、先に相談する
- 自治体に、重量・サイズの基準と、区分を確認する
- 処分方法を選ぶ(比較表を参考にする)
- ボルト・ナットなどの付属品を外す(連結されている場合)
- 業者に頼む場合は、複数の見積もりを取る
- 当日は立ち会い、領収書を確認する
見積もり・問い合わせのチェックリスト
業者に伝えること
- □ 素材(ゴム・コンクリート・金属)、サイズ、個数
- □ 路面に固定されているか、置いてあるだけか
- □ 設置場所(駐車場)と、搬出経路(トラックの出入り)
- □ 家庭用か、事業用か
- □ ほかに処分したいもの(車止め、ガレージの不用品など)
業者に確認すること
- □ 重量物(ゴム・コンクリート製の段差ブロック)の回収に対応しているか
- □ 固定されたものの取り外しに対応しているか
- □ 回収に必要な許可を持っているか(または許可業者と提携しているか)
- □ 事業用の場合は、産業廃棄物の収集運搬の許可
- □ 見積もりの内訳(撤去費・処分費・運搬費)が分かれているか
- □ 追加料金が発生する条件は何か
- □ 回収後の処分先を説明してもらえるか
駐車場の重量物と、他の不用品をまとめて相談したい方へ
対応範囲と料金は、業者によって異なります。一括見積もりで複数の業者を比較すると、条件を確認しやすくなります。
注意点
重量物は、腰・足・指を傷めないように
ゴム製の約17kgの製品でも、無理な姿勢で持ち上げると、腰を痛めることがあります。コンクリート製は、さらに重いため、複数人で、または業者に任せましょう。安全靴・手袋を着用してください。
コンクリートを、自分で壊さない
コンクリートの破砕は、粉じん、騒音、けがのリスクが高い作業です。自分で壊そうとせず、業者に任せましょう。
車の通行中に、作業をしない
駐車場で作業する場合は、車の出入りがないときを選び、周囲の安全を確認しましょう。
路面に固定されたものは、無理に外さない
アンカーで固定されたものを無理に外すと、路面を傷めることがあります。業者に相談しましょう。
無許可の回収業者・「無料回収」に注意する
「無料で引き取ります」と回ってくる回収車や、極端に安い料金を提示する業者に頼むと、不法投棄や高額請求などのトラブルにつながるおそれがあります。会社の所在地、連絡先、許可の有無を確認しましょう。
空き地・山林に捨てない
不法投棄にあたる可能性があります。必ず、自治体や、許可のある業者に出してください。
よくある質問
Q1. ゴム製の段差プレートは、粗大ごみで出せますか?
重量やサイズの基準によります。郡山市のように、重量10kgを超えるものを粗大ごみの目安とする自治体があります。軽いものは、燃えないごみなどで出せる場合もあります。自治体の分別辞典で確認してください。
Q2. コンクリート製の段差ブロックは、自治体で出せますか?
少量の破片であれば出せる自治体がありますが、郡山市のように、1世帯合計でおよそ10kg程度までという上限があります。まとまった量や、1個が重いものは、業者に依頼することになります。
Q3. ジャッキアップ用の樹脂製カースロープは、どう出しますか?
軽量(1.5〜2.8kg程度)で小さいため、燃えないごみや、サイズによって粗大ごみで出せる場合が多いです。自治体の区分を確認してください。
Q4. 売ることはできますか?
状態のよいものは、フリマや譲渡サイトで引き取り手が見つかる場合があります。新品の価格が安いため、売却益は少額です。
Q5. 事業で設置したものは、どうしますか?
家庭ごみの集積所には出せません。産業廃棄物の許可を持つ業者に依頼するか、自治体の事業系ごみのルールを確認してください。
Q6. 路面に固定されている場合は、どうしますか?
取り外し作業が必要です。解体業者や外構業者に相談してください。
まとめ|「素材」と「重さ」で、方法を選ぼう
カースロープや段差プレートは、素材によって、軽いものから、動かせないほど重いものまであります。次のように、状況に合わせて選びましょう。
- ジャッキ用の樹脂製・軽いゴム製の場合
→ 自治体の区分と基準を確認して、自分で出す - レンタル品や、購入先が分かる場合
→ レンタル元・購入先に相談する - 重いゴム製・コンクリート製で、運べない場合
→ 回収業者や、解体・外構業者に依頼する - 事業で設置したものの場合
→ 産業廃棄物の許可を持つ業者に依頼する
駐車場の片付けでは、段差プレートのほかに、車止めや、タイヤ、ガレージの不用品も出ることがあります。まとめて相談できる業者がないか確認し、対応範囲と料金を見積もりで比較すると、手間もコストも抑えやすくなります。
大型家具や重量物、大量の不用品など、自力での搬出や処分が難しい場合は、無理に動かさず専門業者へ相談しましょう。
複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容を比較してから依頼できます。
※品目や設置状況によっては対応できない場合があります。申し込み時に、処分したい品物や数量、搬出状況などを伝え、対応範囲を確認してください。
参考にした情報
- 郡山市「ご自宅の片付けで発生した土やブロックなどの捨て方について」(コンクリート片・ブロックは10kg程度まで、10kg以上は民間業者)
- 郡山市「家庭ごみの排出基準」(粗大ごみの目安:長さ1m超、重量10kg超、1回5点まで)
- 郡山市「清掃施設への搬入基準」(特殊ごみ:雨どい・網戸・ルーフボックス・ボートなどの自己搬入)
- 伊勢崎市「事業所ごみは、ごみ集積所に出せません」(事業系ごみの扱い、投棄の罰則)
- イベント21「段差解消ゴムスロープ レンタル」(寸法、重さ約8kg・約17kg、材質ゴム樹脂)
- モノタロウ「段差プレート 車用 ストレート ゴム製」(天然ゴム+SBR+ナイロン繊維、連結用ボルト)
- ミスミ「段差プレート ロードアップG」(再生ゴム、ボルト・ナットで連結、路面への固定はできない)
- Yahoo!オークション「段差スロープ 段差5cm ゴム製」(幅約60cm×奥行き約15cm、本体重3.2kg)
- rank-king「カースロープのおすすめ」(ポリプロピレン1.5kg、ABS樹脂2.8kg)
- モノタロウ「ジャッキサポート・アルミステップ」(質量の例、アルミ板+合成ゴムの製品)
- 楽天「ゴム製 段差プレート」(新品価格の例)
- 特許JP3586221B2「路面規制用ブロック」(廃タイヤのゴムチップを使った縁石・車止め、コンクリート製ブロックの特徴)
- モルテン「生活動作支援用具」(介護保険・福祉用具貸与品のスロープ)
