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【電動キックボード・セグウェイ】リチウムイオン電池内蔵の新しい乗り物を安全に廃棄するルート

「電動キックボードが古くなったので処分したい」
「リチウムイオン電池が入っていて、普通のごみに出すのは危険だと聞いた」
「ナンバープレートがついているけれど、手続きは必要?」

電動キックボードやセグウェイなどの新しい乗り物は、リチウムイオン電池を内蔵し、公道を走る車両としての登録が関わる、特殊な廃棄物です。普通の粗大ごみのつもりで出すと、ごみ収集車や処理施設での火災につながるおそれがあります。

この記事では、次の内容を解説します。

  • 電動キックボードが普通のごみに出せない理由
  • ナンバー登録がある場合の、廃車申告(標識返納)の手順
  • 電池の安全確認と、電池だけの回収ルート
  • 販売店・買取・回収業者・自治体の使い分け
  • 見積もり依頼のチェックリスト

目次

この記事の結論

  • 電動キックボードは、リチウムイオン電池が内蔵されているため、燃えないごみや粗大ごみに、そのまま出してはいけません。 ごみ収集車や処理施設で、発火・火災の原因になります。
  • ナンバープレート(標識)を取得している場合は、処分と別に、市区町村への廃車申告が必要です。手続きをしないと、軽自動車税の課税が続きます。
  • 処分は、販売店・メーカーへの相談、買取・譲渡、電池に対応した回収業者が基本です。

電池内蔵の乗り物の処分に困っている方へ
リチウムイオン電池を内蔵した大型の製品は、無理に動かさず専門業者へ相談しましょう。複数社の見積もりを比較してから依頼できます。

不用品回収の一括見積もりを依頼する

※品目や状態によっては対応できない場合があります。申し込み時に、製品の種類・電池の状態(膨張や破損の有無)・ナンバー登録の有無を伝え、対応範囲を確認してください。


まず確認|公道を走れる車両か、ナンバー登録があるかで、必要な手続きが変わる

状況必要な手続き(目安)処分の考え方
ナンバープレート(標識)付きの特定小型原動機付自転車市区町村への廃車申告(標識返納)が必要手続きのうえで、処分
ナンバー登録がない(公道走行ができない製品など)廃車申告は、登録がなければ不要と考えられる処分のみ
セグウェイなどのセルフバランス型製品により異なる。市区町村・販売店に確認処分前に確認
事業用(レンタル・シェア事業など)事業者としての手続き・処分事業者の責任

「特定小型原動機付自転車」とは

令和5年7月1日から、一定の要件を満たす電動キックボードなどは、16歳以上であれば免許なしで公道走行できる「特定小型原動機付自転車」に位置づけられました。要件は次の3つです。

  • 長さ1.9m以下、幅0.6m以下
  • 原動機の定格出力が0.6kW以下
  • 最高速度が20km/h以下

この要件を満たす車両は、軽自動車税(年額2,000円)の課税対象で、市区町村から**ナンバープレート(標識番号)**が交付されます。要件を満たさないものは、形状が電動キックボードでも、一般の原動機付自転車などとして扱われます。

廃車申告をしないと、課税が続く

軽自動車税は、毎年4月1日に所有している人に課税されます。帯広市の案内では、4月2日以降に廃車などで所有しなくなっても、その年度の税額は全額課税され、手続きをせずに放置すると、次年度以降も元の所有者に課税されるとしています。

また、北九州市の案内では、原動機付自転車には一時抹消制度がなく、「しばらく乗らないから」といった理由での廃車はできないとされています。

※区分や手続きの扱いは、自治体の運用によって異なります。迷ったら、お住まいの市区町村の税務担当課に確認しましょう。

電動キックボードが、普通のごみに出せない5つの理由

① リチウムイオン電池が、火災の原因になる

NITE(製品評価技術基盤機構)は、ごみに混入したリチウムイオン電池の発火などによる被害額が、2018年度から2021年度で約111億円に上ると発表しています。ごみ収集車や処理施設で、圧縮・粉砕された際に電池が損傷して発火し、周囲のごみに引火する事故が起きています。名古屋市の資料も、リチウムイオン電池を内蔵した製品は、ごみ収集車内で出火することがあるため、一般のごみには出せないと注意しています。

電動キックボードは、家庭の小型電子機器より大容量の電池を内蔵していると考えられ、取り扱いにはいっそうの注意が必要です。

② 自動車・オートバイ関連として、対象外になる可能性がある

東京都板橋区は、粗大ごみの適正処理困難物として、**自動車やオートバイ(バッテリーなどの部品も含む)**を、申し込みできない品目に挙げています。電動キックボードは、法令上、原動機付自転車の一種として位置づけられるため、自治体によっては、オートバイに準じて対象外とされる可能性があります(個別の品目として明記した資料は確認できていません)。

③ 二輪車リサイクルの対象外

バイクの処分には、国内の二輪車メーカーと輸入事業者による二輪車リサイクルシステムがあります。しかし、ヤマハ発動機の案内によると、電動アシスト自転車や電動キックボードは、このシステムの対象外とされています。

④ ナンバー登録・廃車申告が必要

前述のとおり、ナンバー登録がある場合は、市区町村への廃車申告が必要です。手続きをしないと、課税が続きます。

⑤ 電池が取り外せない、または劣化している場合がある

電動キックボードは、電池が本体に内蔵され、取り外せない製品も多くあります。盛岡市の案内では、リチウムイオン電池を長期間保管して放置すると、経年劣化により膨張し、リサイクル対象外となるほか、発煙・発火などの事故につながることがあるとしています。

絶対にやってはいけないこと

  • 電池が入ったまま、燃えないごみ・粗大ごみ・不燃ごみに出す
  • 電池を取り出そうとして、本体を分解する(ショートや、電池の損傷のおそれ)
  • 膨張・変形・異臭・発熱がある状態で、使用や充電を続ける
  • 屋外や、空き地に放置・投棄する

電池の状態の安全確認

次のような状態がある場合は、使用や充電をやめ、速やかに専門の窓口に相談してください。

  • 電池が膨らんでいる、変形している
  • 本体が異常に熱い、焦げたようなにおいがする
  • 落下や衝撃で、本体や電池に破損がある

横浜市は、令和7年9月から、リチウムイオン電池等の収集を開始しました。膨張・破損したものや、ポータブル電源は、各区の資源循環局収集事務所への持ち込みを案内しています。膨張した電池は、リサイクル協力店から断られる場合があるため、自治体の窓口に確認しましょう。

電池だけを回収してもらえる場合

取り外せる電池パックがある製品では、電池を回収拠点に出せる場合があります。

  • 一般社団法人JBRCは、会員企業が製造・販売した小型充電式電池(リチウムイオン電池を含む)の回収・リサイクルを行っています。長崎市のように、ごみステーションに出さず、JBRCの回収協力店に持ち込むよう案内している自治体があります。
  • 長崎市は、令和7年7月から、市役所や地域センターなど6か所で、リチウムイオン充電池等の無料回収を始めています。
  • 環境省も、自治体に対して、JBRCの活用を検討するよう周知しています。

電動キックボードの電池が、JBRCや自治体の回収対象になるかは、製品や自治体によって異なります。 事前に、メーカー・販売店・自治体に確認してください。

取り外した電池を持ち込む場合は、端子をビニールテープなどで絶縁し、ショートを防ぐことが推奨されています(モバイルバッテリーの例)。

処分する5つのルート

比較表

ルート向いている人手間費用の傾向注意点
① 販売店・メーカー・購入先に引き取りを相談購入先が分かる小無料〜低引き取りの可否・条件は店による
② 中古買取・譲渡状態がよく、動作する中無料〜(買取の可能性)名義変更・譲渡証明書が必要。廃車申告との関係に注意
③ 不用品回収・廃材回収業者に依頼大きくて運べない、他の不用品もある小中〜高電池内蔵品の対応可否、許可の有無を確認
④ 自治体の窓口に相談自治体が対応する中低オートバイ扱いで対象外の可能性。電池は別窓口
⑤ 電池だけを回収拠点へ電池が取り外せる中無料〜低製品・自治体によって対象外のことがある

1. 販売店・メーカー・購入先に引き取りを相談する

電池内蔵の乗り物は、購入した販売店やメーカーに相談するのが、まず取るべき行動です。引き取りの可否や条件は、店舗やメーカーによって異なりますが、安全な処理ルートを案内してもらえる場合があります。

2. 中古買取・譲渡

状態がよく、動作する製品は、中古として買い取り・譲渡の対象になることがあります。

  • メリット: 処分費がかからず、買い取りになる可能性があります。
  • デメリット: 名義変更の手続きが必要です。和歌山市の案内では、譲渡の場合、標識返納届出済証(または譲渡証明書)などが必要とされています。ナンバーを付けたまま譲渡するか、廃車申告をしてから譲渡するかで、必要な書類が変わります。

3. 不用品回収・廃材回収業者に依頼する

大きくて運べない、他にも不用品がある、といった場合の選択肢です。

  • メリット: 搬出から運搬、処分まで任せられます。
  • デメリット: 電池内蔵品の回収に対応していない業者もあります。家庭から出た廃棄物の回収には、市町村の許可(または許可業者との提携)が必要になるのが一般的です。許可の有無と、電池内蔵品の対応可否を、必ず事前に確認しましょう。ナンバー登録がある場合は、廃車申告は、自分で行う必要があります。

電池内蔵の乗り物と、他の不用品をまとめて処分したい方へ
複数の業者の見積もりを比較して、電動キックボードの回収が可能かを確認できます。

不用品回収の一括見積もりを依頼する

※対応可否は業者や製品によって異なります。申し込み時に、製品の種類・電池の状態・ナンバー登録の有無を伝えて確認してください。

4. 自治体の窓口に相談する

自治体によっては、リチウムイオン電池の回収や、電池内蔵製品の相談窓口があります。ただし、オートバイ扱いで、粗大ごみの対象外の可能性があります。自治体のごみ担当課に、電動キックボードの扱いを確認しましょう。

5. 電池だけを回収拠点へ出す

取り外せる電池があれば、JBRCの回収協力店や、自治体の回収拠点に出す方法があります。ただし、対象外の製品や、電池の状態(膨張・破損)による制限があります。

廃車申告の手順(標識返納)

ナンバープレートがある場合は、処分前、または処分と並行して、廃車申告を行います。

申告先: 市区町村の税務担当課(市民税課など)

手続きの例(自治体によって異なります)

  • 届出者の本人確認書類
  • 標識(ナンバープレート)
  • 標識交付証明書(自治体により必要)
  • 譲渡の場合は、譲渡証明書など

川口市の広報では、電動キックボード・特定小型原付を含む原動機付自転車の廃車・名義変更の手続きを、市民税課の窓口で受け付けています。

必要書類・期限は、自治体によって異なります。 事前に、お住まいの市区町村に確認しましょう。4月1日の賦課期日を過ぎると、その年度の課税は全額かかります。

処分費用はいくらかかる?

金額の考え方

販売店・メーカーに引き取り依頼する場合: 引き取り料金(店による)
買取の場合: 買取価格(状態・年式で変わる)
業者に依頼する場合: 回収費 + 電池の処理費 + 運搬費 + 諸経費

金額は、製品の種類・電池の状態・業者によって大きく変わるため、この記事では具体的な金額は載せません。業者に問い合わせるときは、次の情報を伝えると、概算が出やすくなります。

  • メーカー・型番・製造年
  • 電池の状態(膨張・破損・異臭の有無)、電池が取り外せるか
  • ナンバー登録の有無
  • 設置場所と、搬出経路

費用を左右するポイント

  • 製品のサイズ・重さ
  • 電池の状態(膨張・破損があると、対応が限られる)
  • 電池が取り外せるか
  • 動作するか(買取の可否)
  • 他の不用品も一緒に処分するか

費用を抑えるコツ

  1. 状態がよければ、買取・譲渡を先に相談する
  2. 電池が取り外せる場合は、電池だけを無料の回収拠点に出す(対象かを確認)
  3. 複数の業者から見積もりを取る
  4. 廃車申告を忘れない(課税が続くと、余計な費用がかかる)

処分の手順(ステップ別)

  1. ナンバー登録の有無を確認する
  2. 電池の状態(膨張・破損・異臭)を確認する(異常があれば、使用・充電を中止)
  3. 販売店・メーカーに、引き取り・処分の方法を相談する
  4. 買取・譲渡できるか確認する(状態がよい場合)
  5. 自治体に、リチウムイオン電池の回収と、電動キックボードの扱いを確認する
  6. 処分方法を選ぶ(比較表を参考にする)
  7. ナンバー登録がある場合は、廃車申告(標識返納)を行う
  8. 業者に頼む場合は、複数の見積もりを取る
  9. 当日は立ち会い、領収書を確認する

見積もり・問い合わせのチェックリスト

業者に伝えること

  • □ 製品の種類(電動キックボード・セグウェイなど)、メーカー・型番
  • □ 電池の状態(膨張・破損・異臭の有無)、取り外せるか
  • □ ナンバー登録の有無
  • □ 動作するか、充電できるか
  • □ 設置場所と、搬出経路
  • □ ほかに処分したいもの

業者に確認すること

  • □ 電池内蔵の乗り物の回収に対応しているか
  • □ 電池が膨張・破損している場合の対応
  • □ 回収に必要な許可を持っているか(または許可業者と提携しているか)
  • □ 買取に対応しているか、見積もりに反映されるか
  • □ 見積もりの内訳(回収費・電池の処理費・運搬費)が分かれているか
  • □ 追加料金が発生する条件は何か
  • □ 回収後の処分先(どのように処理されるか)を説明してもらえるか

電池内蔵の乗り物と、他の不用品をまとめて相談したい方へ
対応範囲と料金は、業者によって異なります。一括見積もりで複数の業者を比較すると、条件を確認しやすくなります。

不用品回収の一括見積もりを依頼する

注意点

電池を分解しない・衝撃を与えない

電池は、衝撃や圧力で、発煙・発火するおそれがあります。本体を分解したり、叩いたり、踏んだりしないでください。

膨張・破損した電池は、保管・運搬に注意する

膨張・破損した電池は、発火のリスクが高い状態です。可燃物から離れた、風通しのよい場所に置き、速やかに自治体や専門の窓口に相談しましょう。

運搬中は、衝撃・高温を避ける

車で運ぶときは、荷物の固定を確実にし、直射日光や高温になる車内への放置を避けましょう。

ナンバープレートを、他人に渡さない・放置しない

廃車申告をしないまま、ナンバープレートを放置すると、課税が続くほか、悪用されるおそれがあります。必ず、廃車申告で返納しましょう。

無許可の回収業者・「無料回収」に注意する

「無料で引き取ります」と回ってくる回収車や、極端に安い料金を提示する業者に頼むと、不法投棄や高額請求などのトラブルにつながるおそれがあります。電池内蔵品の取り扱いに不慣れな業者は、特に危険です。会社の所在地、連絡先、許可の有無を確認しましょう。

燃やさない・空き地に捨てない

電池が発火する危険があります。不法投棄にもあたります。必ず、販売店・自治体・許可業者に相談してください。

よくある質問

Q1. 電動キックボードは、粗大ごみで出せますか?
自治体によって異なります。オートバイ(部品を含む)を対象外としている自治体があり、電池内蔵のため、断られる可能性があります。まずは、自治体のごみ担当課に確認しましょう。

Q2. バイクの二輪車リサイクルは、使えますか?
使えません。電動キックボードや電動アシスト自転車は、二輪車リサイクルシステムの対象外とされています。

Q3. ナンバーをつけたまま処分してもよいですか?
おすすめしません。廃車申告(標識返納)をしないと、軽自動車税の課税が続きます。処分と並行して、手続きを行いましょう。

Q4. 電池が膨らんでいます。どうすればよいですか?
使用や充電を中止し、可燃物から離して保管してください。自治体の窓口に連絡し、指示を受けましょう(横浜市のように、膨張・破損したものは、収集事務所への持ち込みを案内している自治体があります)。

Q5. 売ったり、譲ったりしてもよいですか?
可能です。ただし、名義変更の手続きが必要です。譲渡証明書や、標識返納届出済証が必要になる場合があります。

Q6. セグウェイなどのセルフバランス型は、廃車申告が必要ですか?
製品によって、ナンバー登録の対象かが異なります。市区町村の税務担当課、または販売店に確認してください。

まとめ|「電池」と「ナンバー登録」の2つを、先に確認しよう

電動キックボードなどの電池内蔵の乗り物は、普通のごみには出せません。次のように、状況に合わせて進めましょう。

  1. ナンバー登録がある場合
    → 廃車申告(標識返納)を、市区町村の窓口で行う
  2. 状態がよく、動作する場合
    → 買取・譲渡を相談する(名義変更の手続きに注意)
  3. 購入先が分かる場合
    → 販売店・メーカーに、引き取りを相談する
  4. 大きくて運べない、他にも不用品がある場合
    → 電池内蔵品に対応した回収業者に、一括依頼できるか確認する

乗り物の片付けでは、電動キックボードのほかに、ヘルメットや充電器、自転車など、他の不用品も出ることがあります。まとめて相談できる業者がないか確認し、対応範囲と料金を見積もりで比較すると、手間もコストも抑えやすくなります。

専門業者への相談

大型家具や重量物、大量の不用品など、自力での搬出や処分が難しい場合は、無理に動かさず専門業者へ相談しましょう。
複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容を比較してから依頼できます。

※品目や設置状況によっては対応できない場合があります。申し込み時に、処分したい品物や数量、搬出状況などを伝え、対応範囲を確認してください。

参考にした情報

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